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朝ドラ「あんぱん」アンパンマン誕生秘話 モデルはやなせたかし夫婦、どこまで本当?

あんぱんポスター 観光
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2025年前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」放送スタートしました!アンパンマンの作者やなせたかしさんと奥様がモデルで高知県がドラマの舞台、豪華なキャストがどんどん登場しますよ!

2年前には佐川町出身の牧野富太郎さんがモデルの「らんまん」が放送されて大にぎわいだった高知県、こんなにすぐまた高知が舞台の朝ドラが実現するとは嬉しいびっくりです

朝ドラ「らんまん」槙野万太郎と牧野富太郎 どこまで本当?フィクション?
NHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」高知県民待望の「らんまん」が始まりました!高知では何年も前から「朝ドラに牧野富太郎を」と、署名活動が行われていました。私も署名したよ、そんな高知県民の声が少しはNHKさんの心を動かしたかな毎朝楽しみに観て...

放送開始の3月31日にはやなせ先生の出身校である追手前高校でみんなで一緒に第1回を観ようというイベントがありましたよね、なんと松嶋菜々子さん(たかしのお母さん役)が登場ということで参加募集にはかなりの数応募があったらしいですよ、私も応募したけど落ちたもんね

毎日楽しみに観ている「あんぱん」高知でのロケシーンも登場するし、役者さんは土佐弁しゃべってるし高知県民は面白さ倍増ですよね

そして、気になるのは「そうやったんや、ホントに?」となる色んな点、高知県民とてやなせ先生と奥様の幼少期、家族構成など知らないことは多いから、どこまでが本当なのかしら?となるよね

これは調べずにはいられません、放送に併せて気になったところを調べてみるよ、ネタバレにならないようにストーリーの進行に合わせて調べた内容を紹介していくから見てみてね

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朝ドラ「あんぱん」

“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語です。

≪NHK公式サイト あんぱん≫

「らんまん」の時は牧野富太郎をモデルとした槙野万太郎(役・神木隆之介)が主人公でしたが、「あんぱん」の主人公はやなせ先生の奥様・のぶさん(役・今田美桜)が主人公です

朝ドラはほとんど女性が主人公なので、らんまんの牧野さんが珍しかったんですよね、今回はやなせ先生の活発な奥様おのぶさんが主人公です

ナレーターはNHKの林田理沙アナウンサーが担当、子どもの頃からアンパンマンが大好きだそうです。以前「ブラタモリ」のアシスタントされてた方ですね

やなせたかし とは

1919年(大正8年)2月6日~2013年(平成25年)10月13日、94歳没
本名:柳瀬 嵩(読みは同じ)絵本作家・漫画家・詩人、アンパンマンの生みの親として有名
東京都で生まれ、幼少期から高校卒業まで両親の出身地である高知県で暮らす

朝ドラでも嵩は東京から来た転校生としていじめにあったりしますが、実際に東京生まれでした

ドラマで弟が養子に出されたりしてますが、実際にも複雑な家族関係があります、嵩が幼い頃に亡くなったお父さん(役・二宮和也)がチラッと登場したりしてたけど、どこまで紹介して大丈夫なのかという気もするけど

NHKでも「動乱の時代を生きた波乱万丈の物語として大端に再構成します。登場人物や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。原作はありません。」と注意書きがあるので、史実とはかなり異なる部分が大きいようです

あんぱん 主題歌

朝ドラの楽しみの一つでもある主題歌、今回はRADWIMPS(ラッドウィンプス)の「賜物(たまもの)」

RADWIMPSといえば、歌うのは野田洋次郎さん、朝ドラ「エール」で作曲家の役として出演されてましたよね

主題歌のバックに流れるオープニングの映像は、やなせ先生の絵本に登場する建物っぽい近未来な感じ、主演の今田美桜さんがシンプルな白いワンピースで登場していてドラマで登場する昭和初期っぽいクラシカルさは無しと、こうくるのかとちょっと驚きました

- YouTube
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主題歌の歌詞は「涙に用なんてないっていうのに やたらと縁がある人生」と始まり、幼い頃から苦労したやなせ先生の事かしらと想像します

そのあとも「生まれた意味書き記された手紙」「絶望さえ追いつけない速さで走る君と二人ならば」など、あんぱんのストーリーにリンクした歌詞が続きます

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あんぱん高知編

やなせ先生は高校卒業まで高知で暮らしていたので、ドラマの舞台もしばらくは高知です

朝ドラ:長岡郡御免与町(ごめんよちょう)
史実:長岡郡後免町(ごめんちょう)→現在の南国市後免町

現在は「ごめんまち」と読むと思うけど(路面電車の駅が「ごめんまち駅」やし)、調べると「ちょう」と「まち」どちらも記載が混在していて厳密なところは突き詰めてない、誰か知ってたら教えてください・・

嵩はどうして高知に来たの?

朝ドラ:父を病気で亡くし、母・登美子(松嶋菜々子)と共に父の兄である伯父・寛(竹野内豊)を頼って御免与町にやってきた

史実:父の病死を機に、母と母方の祖母と高知市で暮らす、弟は南国市の伯父の養子となる、後に母が再婚したため嵩も南国市で暮らす

実際はちょっと入り組んでまして、嵩4歳の時、父が上海転勤になり母と兄弟2人は東京から両親の故郷の香北町で暮らします、しかし翌年父の死を機に弟は南国市に養子に行き、嵩は母とおばあちゃんと高知市で暮らします

高知市で暮らしていたのは2年ほど、高知市追手筋の岸野という医者の家の離れで暮らし、旧・追手前小学校に通っていました

南国市で暮らし始めて通ったのは現在の後免野田小学校で、2年生から編入しました

ところで朝ドラでは松嶋菜々子さん演じる、嵩のお母さんは美人で東京の言葉を話す都会の人という感じなので、お母さんは東京出身の人だったのかなと思ったら、お父さんと同じ現在の香美市香北町出身でした

史実:嵩の両親、香北町在所村(現在の香美市香北町)出身
父・柳瀬清(きよし)伊勢平氏の血を引く旧家で父は村長をしていた、3人兄弟の次男
母・旧姓、谷内登喜子(ときこ)家は大地主で裕福、6人兄弟の次女

母の登喜子は実際とても華やかで社交的な女性だったそうで、そんな方だから再婚も早かったんでしょうね

ドラマではシンプルにして小2から高知に来た感じになってますが、実際は4歳から高知で暮らしているので、嵩少年はバリバリの土佐弁だったんじゃないかと思います

のぶと嵩は幼馴染?

朝ドラでは家も近所で学校では机を並べ、幼馴染という関係性の2人ですが、本当に子どもの頃から知り合いだったの?

朝ドラ:朝田のぶ(今田美桜)御免与町で石屋を営む祖父母、両親、妹2人と暮らす「はちきんおのぶ」
史実:池田暢、大阪で生まれ育つ、両親は日本一の総合商社・鈴木商店で働くエリート夫婦

実はのぶは大阪出身、女学校卒業までずっと大阪育ちなので、バリバリの関西弁だったはず、ということは朝ドラで描かれるような子どもの頃の2人の交流は実際は無かったんですね

では、のぶは高知とは無縁かというとそんなことはなく、お父さんが高知県安芸市出身だったので、お父さんはもしかして土佐弁だったのかも

朝ドラではのぶには妹が2人いますが、実際に暢さんに妹が居たのかははっきりした資料が無く不明です

蘭子役の河合優実さん、パン屋のやむおじちゃん・阿部サダヲさんとは話題になったドラマ「ふてほど」で親子役だったのが記憶に新しいよね

朝ドラの朝田一家に関しては高知で暮らしてる時点で架空設定なので、なにかとフィクションっぽいですね

のぶの家は石材店?

吉田鋼太郎さん演じるのぶの父方のおじいさんが石材店を営んでいますが、これもそんな史実はないようです

暢のお父さんは安芸市出身なので、おじいさんが石材店を営んでいたのならそれは安芸市にあるはずだけど、池田石材店が安芸市にあったという事実も見つからず

じゃあ、どうしてちょっと珍しい石材店という設定になったのかというと、後免で嵩が暮らしていた柳瀬医院の向かいに石材店があったからじゃないかと推理してます

その石材店が客の注文を勘違いして作ったのがライオンの石像、置き場に困った石材店が柳瀬医院の庭に設置しました、それが今では「やなせライオン」と呼ばれるやなせ先生のシンボルといえる存在になり、ドラマでも登場したやなせ先生出身の後免野田小学校に設置されています

最近新しくできた「やなせライオン公園」にもレプリカが設置されています

高知観光 後免駅周辺アンパンマン観光スポット、やなせライオン公園
HNKの朝ドラ「あんぱん」の放送も開始されましたね、高知県内色んな所でポスターを目にしますドラマの舞台にもなっている、やなせたかしさんが長年暮らした南国市では新しい道路が開通、新しい公園もでき、アンパンマンキャラクターの撮影スポットも新しく...

風来坊のパン職人

私が一番気になったのは、「風来坊のパン職人なんて本当におったの??」という点

阿部サダヲさん演じる屋村草吉はふら~っと御免与町に現れて、パンを作り始めます

このルックス、明らかにジャムおじさんに寄せてきてるやん、呼び名も屋村から「ヤムおんちゃん」ってもうジャムおじさんやん、朝ドラ受けで博多華丸大吉も言ってたよ

やなせたかし少年が本当にこんなパン職人に出会ってたのかと調べてみたけど、そんな事実は出てこないので、さすがにこれはフィクションらしい、ですよね

他にもアンパンマンのキャラクターが

出演者の一覧を見てて気づいたんですが、アンパンマンのキャラクターに寄せてきてるのはジャムおじさんだけじゃなかったんですよ

まずわかりやすく目立つのが、のぶの幼馴染の女の子「小川うさ子」ウサコおるやん!そのまんまやん

そして学校の先生が高知出身のソニン演じる「山下実美(みみ)」ミミ先生ですよね、設定もそのままやし

おっと、まだベタなの居たよ、のぶのお母さん「羽多子(はたこ)」って、強引なくらいバタコさんやんかーそういえば江口のりこさん、ちょっとバタコさんに似てるし

そういう目で見ていくと、のぶの祖父「釜次(かまじ)」はかまめしどん?であれば祖母「くら」はご飯つながりで、いくらどんちゃんかしら

遊び心のあるキャラクター設定、きっとこれからもアンパンマンのキャラクターつながりの登場があるはず、そこにも注目しながら観て行こうと思います

のぶのお父さん

加瀬亮さん演じる、のぶのお父さんが病気で亡くなってしまいました、嵩のお父さんも若くして亡くなってるし二人は同じ悲しみを抱くことになりました

実際に暢のお父さんは若く亡くなったのでしょうか?

史実:暢の父・池田鴻志、高知県安芸市出身
現・高知商業高等学校を卒業後、現・関西大学に入学、大学卒業後は高知で暮らしたりもしたが伝説の商社鈴木商店で働き始め、どんどん出世した超エリートサラリーマン

原因など詳細は不明ですが、実際に暢が小学校1年生の頃に亡くなったそうなので、ドラマよりも少し早く亡くなってたんですね

千尋が大きくなった

朝ドラの子ども時代が終わったら、小さくて体の弱かった千尋が嵩よりも背が高くなりがっちりとした体つきになって柔道なんかしてて、びっくり

これは史実と同じで、やなせたかし「おとうとものがたり」に書かれています

ちいさい時、弟は病気がち学校の成績も悪かった、ぼくはあくまで健康で成績はとびきり上等だった・・・・しかし中学に入ってからたちまち立場が逆転する、弟はすっかり頑丈になり柔道二段で優等生、僕は無段で劣等生、数学なんか0点だった

朝ドラでも数学が苦手で「丁」というありえない悪い成績だったのは、史実に沿ってますね

嵩の伯父さん

嵩・千尋の兄弟を引き取って育てる伯父さん、ちょっとかっこよすぎじゃないですか、竹野内豊さんがかっこいいのもあるけどね、実際どんな人物だったんでしょう

史実:柳瀬寛、嵩の伯父、京都医専(現・京都府立医科大学)を卒業後、南国市で内科・小児科の柳瀬医院を開業
俳句を詠み、音楽を愛しレコードを聴き楽器も奏でた趣味の多い文化人

柳瀬医院には連日地元の文化人が集まりサロンのような状態で、宴会が開かれていたそうです

養子である千尋と嵩を分け隔てなく愛し、嵩に「医者になるなら学費も出すし病院をゆずる」と言ったこともあったそうです、その後医師の道を選ばなかった嵩にも援助は惜しまず、希望通り絵を描いて暮らせるよう東京工芸高等学校を勧めたということなので、朝ドラのまんまのかっこいい伯父さんだったようです

のぶが結婚?!

なんとのぶが結婚しちゃいました、えっ嵩と夫婦になるんじゃないの??

実は史実でものぶはやなせたかしと結婚する前に、他の人と結婚しているんです、朝ドラやしそこは描かず嵩と結婚するのかと思ってましたが、なんと結婚しましたね、再婚する朝ドラヒロインて過去にいたかな?

ドラマ:船の一等機関士として働く、若松 次郎(中島 歩)と結婚
史実:日本郵船の一等機関士として働く、小松総一郎と結婚

ドラマでは朝田のぶ→若松のぶ、となりますが史実では、池田暢→小松暢なんですね

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あんぱん東京・戦争編

高知ではのぶが結婚しましたが、嵩は東京の学校で学生生活を謳歌しつつ日々絵を描いて暮らしています

嵩の大学

ドラマでは東京の芸術系の学校に通っている嵩、具体的な学校名はどこでしょう、そして実際はどうだったのかな

朝ドラ:東京高等芸術学校図案科
史実:東京高等工芸学校工芸図案科(現:千葉大学工学部総合工学科デザインコース)

なお、ロケは東京農工大学で行われたらしいですよ

朝ドラでは嵩に絵を教える恩師・座間先生を声優・俳優の山寺宏一さんが演じてます。実際の恩師は杉山豊桔さん、本当に「1日1度は銀座に出て遊びなさい」と言うおおらかな先生で、やなせ先生の人生に大きな影響を与えた人物です

ドラマ内で歌われる「ワッサワッサ」という変な歌も、実際に東京高等工芸学校の図案科の歌として代々歌い継がれたもので、やなせ先生はとってもお気に入りでした

嵩が戦争に

石屋の豪ちゃんがいち早く出征して戦死してしまいましたが、のぶのだんなさんも戦争に行くことになり、嵩の学友の健ちゃんも、そしてついに嵩にも赤紙が来てしまいました

朝ドラでは学校を卒業した嵩は東京の製薬会社に入社して働いていました、実際にやなせ先生は東京田辺製薬の宣伝部で働いていたので史実に沿っています

史実:就職して1年、22歳の時に招集され、九州・小倉の陸軍部隊に入隊、2年後に中国・福州に送られる

朝ドラと同じく中国では現地の人に協力を呼び掛ける宣伝活動を行っており、紙芝居も作っていました

ドラマと同じように通訳の中国人が勝手に違う訳をして、そのおかげで大うけだったのをやなせ先生は怒りもせず受け入れていたそうです

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あんぱん高知・新聞社編

戦争が終わり、嵩は無事に高知に帰ってくることができたけど、千尋は戦死、のぶの夫も戦後まもなく病気で亡くなってしまいました

暗く悲しい時代でしたが、少しずつ元気を取り戻していく様子が描かれて行きます

雑誌「月刊くじら」

のぶと嵩は一緒に高知新報で机を並べて働くようになります

史実では、この時が二人の初めての出会い、高知新聞に入社したやなせ先生は先に入社していた暢さんに一目ぼれしたそうです

朝ドラ:高知新報で雑誌「月刊くじら」をつくる
史実:高知新聞で雑誌「月刊高知」をつくる

ドラマで嵩が表紙の絵を描き、これはどう見てものぶがモデルとみんなが思うというシーンがありますが、実際に第2号からやなせ先生が月刊高知の表紙を手掛けており、その内容は暢さん似の女性でした

ドラマに出てくる表紙画は、実際の絵とほとんど一緒で、一瞬本物使ったのかと思いました。女性の顔の角度やミントグリーンの色合いも同じです

それから、東京に取材旅行に行った際に闇市のおでんにあたって男性陣が寝込んだエピソードがドラマで描かれてますが、なんとあれも史実

やなせ先生含め、男性陣がお腹を壊して横たわる中、気兼ねして大根しか食べてなかった暢さんがみんなを介抱したところまで事実なんだって、すごい

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