牧野富太郎博士の生誕地・佐川町の牧野公園は、高知県でも有数の桜の名所、私が子どもの頃から親しんだお花見スポットです
牧野公園では毎年3月後半から「さくらまつり」を開催しており、売店が出て桜の下で食べて飲んでにぎやかになります
牧野公園
高知県高岡郡佐川町甲2458
問い合わせ先:さかわ観光協会(0889-20-9500)
牧野公園の始まりは、桜好きの牧野博士が東京から送ったソメイヨシノの苗が植えられたことでした。戦争で伐採されたりしましたが、桜を愛する地元住民の手でまた桜の名所として復活しました
実は2007年にも、桜の老化と病気のために数多くの桜が伐採されました。古くからある大きな桜の木はこれでほとんど無くなってしまい、数年間は悲しくなるほど桜の無い春が過ぎましたが、地道な植樹と整備のおかげで10年が経った頃から以前のようにお花見が楽しめるようになってきました
今では桜だけでなく、季節ごとに色んな花が楽しめるようになったし、桜も以前よりも色んな種類が植えられたおかげで、定番のソメイヨシノだけでなく、早咲きの桜、しだれ桜など花を楽しめる時期も広がり、色や形も様々な花が楽しめるようになりました
加えて公園の整備も進み、道も歩きやすくなり、いたるところにベンチが設置され、明るく清潔なトイレ、屋根つきのお花見場所なども整備されてます
牧野公園さくらまつり
2019年さくらまつり
毎年の恒例イベント「さくらまつり」が3月23日から始まったので、少し桜のお花見には早いかなと思ったけど行ってみました
さくらまつり開催2日目の3月24日、日曜日の13時頃に到着、思ったより車が停まってます
※今(2024年)はこの青山文庫すぐ下は、さくらまつり期間駐車禁止です
駐車場からゆっくり歩いて登って行きます
キレイに咲いてる木もあるね、と思ったらこれは早咲きの「薄墨桜」(うすずみさくら)
青源寺の前くらいにある、薄墨桜。今が満開くらい、小さくて白い花びらが落ち着いた雰囲気の桜です
隣はこぶしの花ですね、足元には水仙、春らしい花ばかり
みつまたの花も至る所に咲いてます、黄色い丸がぽんぽんとついていてかわいらしい。
牧野公園マップ
期間限定のお花見案内マップも設置されています
売店が見えてきました
お花見売店
ずーっと前から毎年同じお店がやってるお花見売店でしたが、現在は毎年出店者を募集する形式になって、新しい店が出ています
こちらは2019年3月の様子です
数年前から毎年、お花見売店の出店者を募集するようになって、新しいお店が増えて更に活気出てました
和菓子屋さんが出てるみたい、花に団子がそろいますね
わらび餅うさぎ堂
こちらのお店はお花見時期以外にも通年ここで開店している和菓子屋さん。牧野公園は1年じゅう色んな植物が楽しめますからありがたいね
イベント出店や佐川町まきのさんの道の駅にも出店する日もあるので、営業予定はお店のInstagramで確認してね。
さくらまつり期間中は特別メニューが登場しています
甘味が中心だけど温かいお蕎麦もあります、日本酒もあるよ、もちろん司牡丹
全体的にお手頃価格でちょこっと甘いもの食べるのにぴったり、メニューがとっても多いのでどれにしようか目移りしちゃう
さくらアイスクリームは人気で早くも売り切れてます
なんと券売機制でした
他でも桜餅は売っているけど、1パック売りなので手土産に買う感じ
うさぎ堂ではお団子状にした桜餅が1本200円で購入できます、これはいい!
お団子もありますよ、注文してから表面をあぶってくれます
焼き鳥 日鶏(ヒドリ)
焼き鳥の日鶏も出てます、最近佐川のイベントではよく出店してますよね
道の駅にもお弁当をたくさん出してます
桜座のイベントでも買ったよね
居酒屋 田舎家
佐川町の人気居酒屋さんも出店してます
こちらもメニューがすごく多い、小さな子どもが「冷やしパイン」を1人で買いに来てた、なんと150円!これならお小遣いでも買えるね
やっぱりおでんよね、どれにしようか
ついでにお茶も買っておこう
有料座敷
売店の前にはテーブルセットがたくさんあって、自由に使うこともできますが、有料でしっかりしたお座敷を予約することもできます
牧野公園・有料座敷の予約
さくらまつり期間中の予約は「田舎家090-1177-3969」
お花見時期以外も予約することができます、その際は「さかわ観光協会0889-20-9500」
食べ物売店と並んで牧野公園の案内所もありました
朝ドラ「らんまん」以来、全国から牧野博士の生誕地である佐川町を訪れる方が増えたもんね
道の駅や地質館など佐川の観光スポットを巡る周遊バスもあります
ん?よく見ると2024年3月末までの運行になっている、4月からどうなってるんだろう?4/4時点で佐川町役場、さかわ観光協会どちらの公式サイトにも掲載が無い、でもいきなり無くなりはしないと思うけど・・
牧野公園 トイレ
売店に併設して、きれいなお手洗いもあります
清潔に整備されてます、おもてなしトイレ認定
売店の少し手前にも、もう一か所小さ目のきれいなトイレがあります
桜の下で食べる
こちらは2019年のお花見風景、ソメイヨシノはまだ咲いてないので、小さな山桜のしたにブルーシートを広げてました
このちらし寿司がお母さんの手作り感満載でおいしかった
おでんも味がよく沁みておいしかったです
桜の下でご飯を食べて、寝転がって花を見上げる、お花見の醍醐味ですね
こちらが2024年のお花見ご飯、田舎家で鯛めしとおでんを買いました
鯛めし 450円
日鶏の焼き鳥も、見えにくいね、せせりを4本買いました
焼き鳥 1本120円
取り出したらピンボケ(笑)
デザートには、うさぎ堂のさくら餅、温かいお茶付きなのが嬉しい
さくら餅 200円
小さなさくら餅がお団子状に串に刺さって食べやすい
お土産にも桜もちを買おうかと思ったけど、こんなかわいいのを発見
桜大福 700円
色も大きさもまちまちの桜の花が乗った大福
中身は黒いこしあん、しろあん、さくらあんとありました
牧野公園を散策
牧野公園は小さなお山のふもとから頂上まで、ゆるやかな坂沿いに様々な植物が植えられています
道々のお花を見ながら登って行きます。牧野公園のいいところは山の斜面に沿って桜が咲いているので花が重なってきれいに見えるし、散策も頂上を目指す楽しみがあります
しだれ桜が少し咲いてます、色が濃くてきれい。
ひときわ目を引くあざやかな色合い、ツツジも何種類か咲いています
牧野博士の植物採集用のカバンと帽子が置かれたベンチは素敵な撮影スポット、入れ代わり立ち代わり撮影していました
足元のタンポポもかわいらしい
春を告げる小さな紫色の花、スミレ
「バイカオウレンこちらです」の看板があり、まだ咲いてるのかな?2月に満開の白い花を見ることができました
「牧野富太郎墓所」の案内板、その向こうにバイカオウレン群生地があります
バイカオウレン
墓所の裏がひろーいバイカオウレンの群生地、すごい数のバイカオウレンが生えててびっくり。この木の下草緑色は全てバイカオウレンです。
でもやはり花はもう終わってました
ところどころに数輪花が残ってます、花が終わってたくさんの種ができていました
良く見かける小さな白い可憐な花、「セントウソウ」って言うんだね。
もうすぐ頂上、休憩所になってるあずま屋もきれいに整備されてます。周りは色んな草花が植えられた散策路。
小さな草花がたくさん植えられてます。作り物のような花の形「バイモ」
すごくマメに小さな草花にも名札が立てられてます。
春を呼ぶ花「福寿草」も葉っぱがだいぶ大きく育ってます。
見晴らしのいい場所に変わった形のベンチ、目の前にツツジがきれいに咲いてます
佐川城跡
頂上まで上がると石碑があります
ここに元々お城が建っていたことを示す「佐川城址之碑」
一番上には大きな大きな岩があります「物見岩」
子どもの頃はこの岩に登るのが楽しくって、山を駆け巡ってました。さぁ登るよ!
岩を這う植物にもちゃんと名札がついてる「蟻通し」っていうんだって、変な名前
岩に登ると、桜ごしに佐川の町が一望できます
枝の無いところからだとこんなにきれいに見渡せます
ではボチボチと降りて行きましょう。路傍にシャガが咲いてます
シャガは初夏の花なので桜が終わってからが見ごろですね
昔懐かしい感じの水飲み場、山を駆け巡った子どもたちが飲むんだろうな
ずらっと並んだ赤い鳥居、恵比寿神社です、何十年も通ってるけどそういえば登って行ったことないな
2024年は3月最後の週末がちょうど満開のいい天気で夢のように美しい桜を見ることができました
ふもとの幼稚園の横にある大きなモクレンも満開
清源寺
清源寺にも寄ってみよう。こちらには高知三大名園に入るお庭があります
建物の向こう側なので、外からは見えませんがお寺の方に声をかけるとお庭を見せてもらえます。
清源寺の庭園は大イチョウが有名で秋の紅葉が素晴らしいですが、ほかにも梅、椿、桜と季節ごとにいつもお花が咲いています
桜の終わり頃にはお寺の石段に花びらが落ちてとてもいい雰囲気です。ぜひ清源寺にも寄ってみてください
旧浜口家住宅
お土産物販売&カフェの旧浜口家住宅にも立ち寄りました
浜口家住宅のお庭にも桜があります、日当たりがいいのかこちらはもう散り始め
こちらでも桜餅が販売中
「ほてい」で春の司牡丹を見てみようかしらと思ったら、お昼休み中、また今度
この日は司牡丹の酒蔵で「酒粕詰め放題」というイベントをやってたようで、酒粕でパンパンになった袋を持った人たちがいい香りをさせながら歩いていました
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