香美市の山の中、アンパンマンミュージアムのすぐ近くの古民家が2021年4月にオープンした「おすそわけ食堂 まど」
おすそ分けしてもらった規格外の野菜などを使い、健康的で安くておいしいボリュームたっぷりのご飯を食べさせてくれます
店主は鳥取県出身の元高知大生、高齢化、フードロス、貧困問題、などなど様々な課題に自分の手の届く範囲から問題解決していこうと奮闘する彼女のひたむきな姿勢に応援せずにはいられません
おすそわけ食堂 まど
高知県香美市香北町韮生野338
070-8472-4470
11:00~14:00(土日祝は15時まで)
夜営業17:30~20:00は木・金・土曜のみ
定休日:月曜、不定休はInstagramで確認してね
「おすそわけ食堂まど」は最初、香美市土佐山田の古民家カフェ「茶房古古」で夜だけの間借り営業でスタートしました

始めた当初、店主さんは現役の大学生、大学に通いつつ夕方から食堂を運営してました、偉いね大変やったやろう
卒業後、今の場所に移転して本格的に食堂が稼働し始め、地域の方との交流も深まり色々な活動をしているようですよ
おすそわけ食堂まどの立地の特徴は何と言っても、アンパンマンミュージアムから徒歩で来られる、これは公共交通機関で訪れる観光客にとってはめっちゃ嬉しいポイントです
アンパンマンミュージアムの前から800mくらいですからね、何なら見えてるくらい、斜め前にあると言っても差し支えない距離です
おすそわけ食堂まど 駐車場
お店の隣にかなり広い駐車場があります、舗装はされてないけど10台くらい停められそう
訪れた日は珍しく高知に雪が降った日、と言っても高知市内など中心部は積もることはなかったけど、香北町は道すがら積雪が見れました
元が普通の民家なのでOPENしているかがわかりにくいという意見を受けて、目立つように旗が立てられてます
これだけやってくれてるとわかりやすくて入りやすいね、旗に照明もついてるから夜はライトアップされるのかな
手作りの切り株看板、おすそわけ食堂まどはテレビや新聞、様々なネット記事などで紹介されてるから本物見れてちょっと感動
毎週水曜は「い~ばしょ まど」として放課後の子どもたちに居場所提供して、食事だけでなく宿題をやったり子どもたちが思い思いに過ごせる場所になっています
大人の人に勉強を教えてもらったり、食堂の仕事を手伝ったり、世代間交流の場となっています
おすそわけ食堂まど 店内
造りは普通のお家なので、もちろん靴を脱いであがります
畳敷きのお部屋に、テーブル、座卓、窓際には外向きの席もあって1人でも来やすいね
奥のキッチンで割烹着を着た女性が2人料理をしてるみたい、1人が店主さんね
古い柱時計がボーンボーンと鳴ります、小学校にこういうのあったな
あちこちに色んなものが置いてある、ここは手作り雑貨やお茶を販売してるのと、自由に読める本があるのね
子ども向けの本が多い、「なかよし」がそろってるのがすごい懐かしい
こちらはくじ引き、1回200円で色んなものが当たるのね
服のリサイクル
そして驚いたのがこちら、「服のリサイクル ご自由にお取りください」無料で服を持って帰っていいコーナー
大人の服から小さな子供服まで、赤ちゃんの肌着や靴、なんとランドセルまであるそうです
すごい、フードロスだけでなく衣料廃棄の問題にも取り組んでいるのね、サステナブルな暮らしってこういう身近なところで自分のできることから始めるのが大事なんだよねと改めて気づかされます
店主さんの写真も飾ってあった、陶山智美さん
私が大学生の頃といえば、バンドやって友達と遊んでばっかりやったな・・ほんとに偉い
陶山さんがおすそわけ食堂まどを始めるルーツになった出来事は、中学生の頃に知ったアフリカの飢餓、世界には食べられなくて亡くなる人がたくさんいると知ったこと、そして農業を学ぼうと入学した高知大学の実習でまだ食べられる野菜が大量に廃棄されている現場を目の当たりにしたこと
おすそわけ食堂まどではご飯の宅配もしています、様々な事情でお店まで食べに来るのが難しい方の力になりたいという思い
一人暮らしの高齢者など、陶山さんが自ら軽トラを運転してお宅まで届けて、少し世間話をしたりしています、これはありがたいよね
おすそわけ食堂まど メニュー
一汁七菜の日替わり定食800円、同じ内容で量を少なくしたお子様プレートは300円
ニラとキュウリは芸西の農家さんから、ナスは母校の高知大学農学部から、それぞれどこからいただいたおすそわけか丁寧に紹介されています
須崎市浦ノ内のイノシシ肉を使ったジビエカレー、オムライス、親子丼
定食以外にもいろんなメニューがあるのね
なんと麺類も、生パスタのナポリタン気になる、豆乳担々うどんもめっちゃ気になるやん
甘いものもありますよ、「大きな大きなチョコクッキー」子どもの顔くらいある特大クッキーとは夢がある
店主さんの想いが綴られています

どうぞ味わって、ごはんにこもった想いを受け取ってください。
あなたがお腹も心も満たされてお帰りになることが、私たちの願いです。
心に沁みわたる優しい言葉、おすそわけ食堂まどの名前の由来も紹介されています
最後のページには子どもたちが書いたコメント
そして重要事項がここに
すごいです、一律ですよ、高校生もどれ食べても300円、大学生は500円ワンコイン
大人であってもご飯・お汁はおかわり自由、食べたのがカレーでも麺もの、丼ものでもご飯好きなだけ食べていいのよ、いいんですか?!
こちらがセルフコーナー、水・お茶・ご飯・日替わりスープが好きなだけ入れられます
日替わり定食 800円
ホントに盛りだくさん、800円は安すぎるくらいです
紅芯大根がきれいです、キャベツとニラはスイートチリソースで炒められてます
透明なのは桃ゼリーとろんとして桃の繊維も感じられる、おいしいゼリー
とろけるナスと肉厚のシイタケがおいしい、新鮮な大根に青のりがあうのね~
これは玉子焼きかしらと思ったら「のしどり」という鶏肉料理、鳥つくねを平たく焼いたもの
この日のスープは大根と人参葉、具沢山でここでも野菜がたくさん食べられる
ご飯がツヤツヤ美しくておいしいの、お米もきっと地元のよね、おいしくておかわりしちゃいました
親子丼 680円
ご飯の盛りがすごくいいです、鶏肉もたっぷり、あれ?じゃがいも?と思ったら超肉厚なシイタケでした、香北はシイタケよく作ってるのかな
たっぷりのふわとろ卵はしっかりした味付けでとてもおいしい
この丼もご飯を好きなだけ追加できます、そしてスープも、もちろん小食だんなさんはおかわりなんて全く無理ですが
周りのお客さんは常連さんらしい一人客、大きな座卓に三世代ファミリー、途中で小学生男子の3人組がやってきて窓際の端っこの席で「何食べる?親子丼かなオムライス?」と楽し気にお昼ご飯を選んでました
ここなら300円渡して友達とお昼ご飯食べておいでって安心して送り出せるね
ヤギとニワトリのいる庭
おすそわけ食堂まどの庭にはヤギとニワトリがいます、ヤギちゃーんと近寄って行くと
「なになに、ごはんくれるの?」
グイグイ近づいてきてくれます、かわいい
ごめんよ何も持ってないのよ
ニワトリたちは2階建てのお家に夫婦ごとに住んでるのかな?もしかして卵も自家製?
なんと食器もおすそわけ、無料でご自由にお持ち帰りください
たくさんあります、じっくり見ると掘り出し物がありそう
気になっていた、おすそわけ食堂まどは野菜たっぷりのおいしいご飯がお腹いっぱい食べられるお店、そして店主さんの想いに触れることができて、自分の中でも考えるきっかけになります
食べられるのに捨てられる野菜、農家さんの収入、後継者不足、高齢化による孤立、子育ての重圧、子どもの貧困、自分にできることは何か?陶山さんは「小さなことで十分です」と言います
マザーテレサはインタビューで「世界平和のために私たちはどんなことをしたらいいですか?」と聞かれた時「家に帰って、あなたの家族を愛しなさい」と言いました
感謝を忘れず家族とおいしく食べて、笑って生きていきたいものです、おすそわけ食堂まどぜひ行ってみてください
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