6月末、早くも1年が半分終わってしまいました。早いですね~年々月日が足早に過ぎ去るようになりました。
この半年の穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する日本伝統の行事「夏越の祓」(なごしのはらえ)、高知では「輪抜け様」として親しまれている行事に今年も参加して参りました。
高知の輪抜け様(わぬけさま)
高知では「輪抜け様」が普通の言い方ですが、全国的には「夏越の祓」と言うということを3年ほど前に知りました。
ってか、わぬけ様って日本全国にあったんだね。
6月のものを「夏越の祓」(なごしのはらえ)、12月のものを「年越の祓」と呼んでいる。
夏越の祓では多くの神社で「茅の輪潜り(ちのわくぐり)」が行われる。参道の鳥居や笹の葉を建てて注連縄を張った結界内に茅で編んだ直径数メートルほどの輪を建て、 8 字を描いて計3回くぐることで、半年間に溜まった病と穢れを落とし残りの半年を無事に過ごせることを願うという儀式である。
≪Wikipediaより抜粋≫
そしてちゃんとWikipediaにも書いてあります。「高知県下では、夏越祓のことを「輪抜け様」と呼んでいる。」
高知県は日本で一番神社が多い県なので、いたるところで輪抜け様の茅の輪っかを目にします。
基本的な作法は同じですが、神社によってお祓いの仕方など違いがあるので、色んな神社に行ってみるのも楽しいです。
去年はいの大国さま椙本神社に行ってきました。七夕の紙飾りもあって華やかで素敵でした。
八王子宮
高知県香美市土佐山田町北本町2-136
0887-52-2957
今年の輪抜け様は香美市土佐山田の八王子宮。
八王子宮はとてもきれいに整備されているし、第一の鳥居から並ぶ桜並木が見事で大好きな神社です。
初詣の様子も紹介してます。
輪抜け様は毎年6月30日と決まっていますが、この年はちょうど日曜日。混まないように早めに行こうかと、ランチ後13半くらいに訪れました。
「輪抜け様は夕方からやろ?」と言う母に「だっていの大国さまは朝からやってたよ」と答えた私。
たどり着いた八王子宮はまだ準備中の状態でした・・・やっぱ夕方からなのか。
せっかくなので人が居ないうちに写真撮っとこう・・。
八王子宮には広い駐車場がありますが、輪抜け様の日は向かいにある香美市立美術館の駐車場に停めるようになってます。
なぜならば、八王子宮の駐車場では「車で輪抜け」が行われるから。
車で輪抜け様
初めて見たときは驚きました。車でくぐれる大きな茅の輪がを車でぐるぐる回るんです。
でも、こちらもまだ準備中で受付の人も居ません。
参道には少し露店が出てますが、もちろんこちらも準備中。
立派な鳥居、輪抜け様の旗が立ってます。
八王子宮と書かれた石碑、雨に濡れて色鮮やか。
最後の鳥居には笹が飾られてます。
漫画家の奉納絵馬
大きな奉納絵馬、2019年のイノシシの絵が描かれてます。通常日本画のしっとりした絵が多いけど、なんかカラフルな絵だな~と思ったら香美市出身の漫画家・森田将文さんが描いたんだって
週刊少年チャンピオンに連載されてた「出陣☆昆虫武将チョウソカベ!」を描いた方です。
境内は紫に丸に八が染め抜かれた幕としめ縄で飾られてます。
社務所の窓口で「輪抜け様は何時からですか?」と聞いてみると「4時からです」とのこと。
(この張り紙は後から見つけたけど、ここには5時からと書いてますね)
それまでお買い物でもしましょうか、また戻ってきますね狛犬さん。
神主さんによるお祓い
16:05戻って参りました。既に駐車場は満車状態。地域の氏子の方々が交通整理などしてくれます。
やってますよ、「車で輪抜け」車が列をなしています。1台ずつ神主さんが大幣(おおぬさ、白い紙がふわふわついた白木の棒)でお祓いをしてくれて、2台ずつ車で左右とぐるぐる輪くぐりします。
これ、運転下手だったら緊張するな。
人の輪抜けは境内に受付があり、1人300円をお納めします。
持ち帰る茅のお守りと、穢れを移す人形代(ひとがたしろ)を渡してもらえます。
5、6人が1グループになってお祓いをしてもらいます、祝詞をあげて頭上でフワサフワサと大幣が振られます。祓われてるなと気持ちが浄化される・・。
茅の輪のくぐり方も神主さんが丁寧に教えてくれるので安心です「左足でまたいで左に出ます」などと言いながら先導してくれます。
最後に「蘇民将来、蘇民将来」と唱えながら拝殿まで進み、ここで人形代で全身をなでて穢れを移し、息を3回吹きかけてから用意された箱に入れます。
あぁ、さっぱり心身ともに生まれ変わった気がして心地よい。お賽銭をあげてお参りして帰路につきます。
今年もいい夏越の祓ができました。いただいた小さな茅の輪を玄関に飾ると独特のいい香りがします。
残り半年も健やかに過ごせますように。
にゃんこ達も元気でいてね、やんちゃすぎてケガしないか心配よ。(すやすや眠るキリちゃん)
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