4年前に土佐市に新しく建設された酔鯨酒造の酒蔵「土佐蔵」
蔵見学もできるし、日本酒スイーツのカフェも併設していると聞いて、行ってみたいと思ってました。せっかく行くなら酒造りをしている時期に行かなきゃねと、急いで行ってきました。
酔鯨酒造株式会社 土佐蔵
高知県土佐市甲原2001番地1
088-856-8888
月〜日10:00〜17:00
定休日:火曜日
土佐蔵の場所は土佐市の街中から少し山に向かったところ、高速土佐PAから車で10分です。
私たちはドラゴン広場の「そばマルシェ」でランチを食べてから向かいました。
土佐蔵見学内容
見学時間:1)10:30~11:00 2)12:30~13:00 3)15:00~15:30(所要時間30分)
参加費1名につき500円(税込) 無料試飲2杯・オリジナルお猪口プレゼント
※醸造期間は10月から5月まで、それ以外の期間も見学はできるが仕込みを行っていません。
酔鯨さんのホームページすっごく素敵で、蔵見学もWeb予約できるようになってます。
土佐市の街中をすぎて15分ほどで土佐蔵が見えてきます、緑の中にどどーんと立派な建物が登場。
すっきりとシンプルなコンクリートの建物、瓦屋根も白壁も無くて一般的な酒蔵とは違うイメージ。
土佐蔵 駐車場
広々とした駐車場です、大型バスで団体さんが見学に来たりもするんだろうね。
見上げるほどに積み上げられたケース、ほんとにここで作ってるんだと実感する。
素敵な屋根付きのウッドデッキがあります、向こうにはレンガのピザ窯もある。
あとでショップの方に聞いてみたら、ここで食べたり飲んだりのイベントができたらなというお話でした。コロナが終息したら実現するかな、楽しみぜひ参加してみたい。
酒米をここで育てようとその準備もされているそうです。
土佐蔵に入ります
コンクリートだけどちゃんと杉玉が下がってます。
ホントにここでいいのかなとちょっとドキドキしつつドアを開けます。
ドアを開けた先も「えっここでいいの?」とちょっとひるむ感じ、パビリオンに入ったみたいです。
スイーツの広告と共に「営業中」と書かれていて少しほっとする、この先にカフェがあるのね。
そーっと覗くと天井の高い素敵空間が現れて、うわ~っと一気にテンションがあがります。
E.S.L(Enjoy Sake Life)
カフェ&ショップ、蔵見学の受付もこちらです。
いろいろ気になるものがあるけど、まずは蔵見学。
蔵見学
ホコリや花粉などを蔵の中に持ち込まないように防護服を身に付けます。
頭も髪の毛も全てすっぽり。
蔵見学の所要時間は30分ほど、今回は私たち2人だけでアテンドのお姉さんを独占状態。気軽に色んな質問もできるしじっくりと楽しむことができました。
酒蔵内は撮影禁止で、荷物を置いて手ぶら状態で入ります。
私は北海道、鳥取、佐賀、福岡など今まで10か所ほど蔵見学をさせてもらいましたが、こんなに見やすくわかりやすい蔵見学は初めてでした。
やはり新しい(2018年にできた酒蔵)のでどこもすごくきれいだし、蔵見学をすること前提で設計されている構造。そして最新の醸造設備が圧巻、1,800㎏を精米できる巨大精米機から始まり、洗米機、発酵タンク、酒米やお酒は巨大なホースで自動で運ばれます。
全ての過程で細かく室温・水温・湿度が管理されていて、ここで安定した酒造りがされているんだなと実感。蔵人さんはおいしいお酒を造ることに専念できますね。
初めての酒蔵見学だっただんなさんは「すっごい楽しかった!」と興奮気味に話しておりました。
SUIGEI STORE
土佐蔵見学には2杯の無料試飲が付いてます。更におちょこも2個プレゼントで500円は本当に破格、酔鯨さんの日本酒をもっと知って欲しいという情熱を感じます。
車を運転する方(だんなさん)はもちろん飲めません、ちゃんとゆずジュースを出してくれます。
試飲できるお酒ラインナップ
無料試飲できるお酒は、↓この右側2種類。
その他のお酒は有料試飲できます。超ハイエンドな大吟醸もボトルごとは無理でも1杯試飲させてもらえるのが嬉しいね。
土佐蔵限定の日本酒はミニタンクに入っていて、ここで少しずつ瓶詰するそうです。
・土佐蔵倉内限定酒 吟の夢50%
・純米吟醸 高育54号
この2つの違いは、ろ過・火入れをしているかどうかだけなんだって。倉内限定酒は無濾過、火入れなしの生原酒。
飲み比べてみると、こんなに違うものかとびっくり。生原酒は本当にフレッシュで香り立つ、火入れをしている純米吟醸は落ち着いた日本酒らしい味がする。
私の好みは生原酒だけど、ご飯を食べながら飲むなら火入れした方が合うかなと思いました。
ちょっとした酒の肴も出してくれます。
こちらは酔鯨オリジナルの酒盗、ショップで販売もされています。
日本酒スイーツ
カフェには日本酒スイーツが色々とそろっているのでお酒を飲めない方も楽しめます。
ソフトクリームは酒粕とあま酒の2種類。
土佐蔵で製造する純米吟醸酒の酒粕とあま酒を使って作ったソフトクリーム、もちろんノンアルコールなのでお子さまでも大丈夫。
あま酒ソフト 350円
酒粕とあま酒で悩んだ末にあま酒を選んだら、酒かすソフトの味見もつけてくれました。酒粕の方がより日本酒感があって私はこっちが好き、だんなさんはよりマイルドなあま酒がいいらしい。
私はもう少し試飲を、ここはせっかくなのでDAITOをいただこうかな、ちょっと高いけどやっぱり飲みたい!
酔鯨DAITO
「だいと」とは、「雲」3つ「龍」3つを組み合わせた最も画数の多い文字で「龍が行く」という意味があるそうです、DAITOのラベルに書かれています。
高度な醸造技術と、日本酒最高峰の純米大吟醸。その技と味わいで毎年高みを目指し挑戦し続ける酔鯨が、世界へのメッセージを込めてきた限定生産のハイエンドコレクションです。
その象徴でもあるボトルデザインは、年ごとにアーティストとコラボレーションしています。
ギャラリーにはDAITOとラベルデザインの元になったアート作品が展示されています。
2016年最初に作られたDAITO
木村英輝さんデザイン、登竜門に登る鯉たちまもなく龍になります。
DAITOの名にふさわしい縁起のいい勢いのあるデザインですね。
2017年DAITO
ちりめんドレスデザイナーのKIWAさんがデザインしたラベルは華やか、箱も少しシェイプして女性的です。
クルーズ船を貸し切って200人でのお披露目パーティーが開催されたそうです。KIWAさんのサイトで紹介されてます。
2020年DAITO
建築家・谷尻誠さんのデザインはシンプルで重厚。足していくデザインではなく「可能な限りデザインをしない」というそぎ落とされたデザイン。
ボトルで買うと22,000円のDAITOを1杯800円で試飲できます。
2019年と2020年どちらにしようかと悩んでいると、「2つを少しずつ入れましょうか?」と嬉しい提案、ぜひお願いします。
DAITO2019&2020 試飲800円
酵母は2種類を使用し、華やかな吟醸香とキレの良いあと口を実現。
最も香味が優れた部分である“中取り”だけを採取し、フレッシュなまま貯蔵。五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)のバランスを高度な発酵技術で整え、自然が造る複雑な味わいを実現。最高峰の純米大吟醸にふさわしい華やかで奥深い吟醸香、まろやかな味わい。
これはもう、最高においしかったです。華やかな香りにまろやかな味わい、これがお米と水だけでできているとは信じられない、日本の自然とお酒を造る技術の素晴らしい融合の結晶。
もちろんどちらもおいしいけど、私は2019年の方がより甘みを感じる好きな味でした。
なんておいしいんだろう、こんなお酒を飲んで暮らせたら幸せだろうなと思いました。本当にバランスが良くてすべての項目が高いレベルで美しく整えられている、まさにハイエンド日本酒。
ドンペリをありがたがるくらいならこんなおいしい日本酒飲めばいいのに、いやこのDAITOで一気飲みとかされたらホントに腹立つからそれはいいか。
酔鯨オリジナルからすみ
味見に少し出してくれました、これはお酒が進みます。
須崎市の老舗干物店と共同開発されたもの、ショップで販売してます。
へー酔鯨さんこんなのも作ってたんだとケースを眺める、からすみ、酒盗、栄養ドリンク。
栄養ドリンクもお勧めですよとお姉さんが声をかけてくれる。
KENNOUドリンク
このKENNOUドリンクを継続的に飲むことで委縮の軽減につながるという結果が得られています。
どうぞどうぞとこちらも試飲させてくれました。飲んだ感じはグレープフルーツジュースのような爽やかな味でおいしくいただけます。
医学部教授との共同開発で医学的根拠もばっちり、大量にお酒を飲む方将来のために続けて飲んでみてはどうでしょう。
オリジナルグッズ販売
ショップには様々なオリジナルグッズが売っています。
ちょっと怖いくらいリアルな酔鯨クジラ、これは売り物なのか?
爽やかなグリーンのボトルに花がちりばめられたデザイン、ゆずリキュール。
ボトルデザインをした富岡美紀さんの絵が展示されています。
スタッフさんが来てた酔鯨Tシャツも買うことができます、爽やかな青にクジラ。
試飲のグラス素敵だなと思ったらこれも売ってました。
他にも小皿、缶バッジ、マスキングテープ、扇子などなど。
黒い扇子、よく見るとクジラのしっぽマークがあります。
いの町で世界一薄い土佐典具帖紙を作る浜田和紙とコラボして作った扇子で、お値段33,000円とひっそりと高級品でございます。
干物各種、こちらも酔鯨の純米酒を使って作ったオリジナル。
ショップには女性スタッフさんが3人いて、みなさん朗らかで酔鯨LOVEがあふれ出ていました。お話もおもしろく、勉強になる知識も豊富で楽しくおしゃべりできました。
蔵見学して、試飲して、グッズを見たりお姉さんたちとおしゃべりしたり、ゆっくりと楽しい時を過ごし気づけばトータル2時間経過していました。
今日は本当に楽しかった、充実した休日が過ごせた。
いや~楽しかった。
日本酒好きの私はもちろんですが、だんなさんが想像以上に楽しんでくれて良かったです。
酔鯨のおみやげ
試飲で使ったのと同じおちょこ2個は蔵見学のおまけでいただけます。
赤いクジラのしっぽシールはアンケートに答えるともらえます。キラキラでかわいくてどこに貼ろうか悩み中。
そして、手ぬぐいコレクションがまた1枚増えました。
ほにや×酔鯨コラボ手ぬぐい 1,100円
ほにやらしい古典柄の花を活かした素敵な手ぬぐい、これはお気に入りの1枚になりそう。
土佐蔵限定 純米吟醸酒 吟の夢生酒 2,750円
日本酒はやっぱりここでしか買えない土佐蔵限定の生酒にしました、試飲したお酒です。
ラベルは土佐和紙でクジラのしっぽが透かし柄で入っています。いの町の手すき和紙の職人さんに特注で作ってもらっているそうです。
夕食さっそく酔鯨おちょこでいただきました。
ん~おいしい、もうしばらく蔵見学の思い出と共に楽しめそうです。
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