初夏のべふ狭、物部川の上流でお弁当 石立山は危険すぎた・・

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アウトドア

ゴールデンウィークに久しぶりの山登りに行ってきました。昔登った白髪山に行こう、まだシャクナゲが咲いてるかな?

ずいぶん昔に、山好きの友人パパに連れられて友人ファミリーと一緒に登ったけど場所とかよくわかんないんだよねーと調べました。

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白髪山

高知県香美市物部町久保
0887-52-9289(香美市役所物部支所)

初級レベルで片道50分で頂上、程よいね。香美市役所から登山口まで車で1時間半、ちょっと遠いけど天気がいいからドライブがてら。

ランチを山頂付近で食べたいからがんばって早起きして出かけました。

途中「コンビニエンスおかばやし」でランチのサンドイッチを購入。

香美市「コンビニエンスおかばやし」の焼きたてパンとアナグマ 
...

紅葉で名高い「べふ峡」の更に奥に位置するので、まずはべふ狭を目指します。

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べふ峡

高知県香美市物部町別府
0887-52-9289(香美市役所物部支所)

べふ狭に到着~しかし、止まることなく進みますよ。

右手に峡谷の景色を見つつ、道幅の狭い山道を進みます。

すると、「えっこれ岩が落ちてきたの?!」道路に崩れ落ちた岩のかけらが大量に落ちてます。

怖い・・しかも進んでいくと次から次へと何か所も道路に落石がある、けっこう大きい塊も落ちてるやん。

だんなさん
だんなさん

これ以上進むのは怖いよ、もう引き返そう。

慎重派のだんなさん、そうなるよね。確かにこれは私も怖い、そういえばさっき「登山口」って表示見えたしあの山に登ろうか。

白髪山は断念して、べふ狭駐車場まで引き返します。

クマさんがお出迎え

べふ狭に入り口にある橋にツキノワグマが乗ってます。

四国山地のツキノワグマはレッドリストに登録されている絶滅が危惧される動物です。剣山系の一部でわずかな頭数が確認されています。

絶滅寸前の四国のツキノワグマ 仔グマの順調な成長を確認
...

出会ってしまったらもちろん恐怖の森のくまさんだけど、この銅像はひょうきんでかわいらしい。

べふ狭 案内板

今いるのが、もみじ茶屋(紅葉の季節のみオープンするお店)のところ、さっき見えた登山口は「石立山」だね。

片道220分は遠すぎるので、程よいところでランチを食べて戻ろうか。

当初予定していた「白髪山」は、ここから14kmまだ先です。

では、石立山登山口に向かいましょう。

石立山登山道 入り口

すごくしっかりした「入山届け提出箱」がある。

え、そんなに?山頂まで登るわけじゃないから大丈夫よね?

ワタクシ、時々山は登りますが最近は特に初心者向けの登山道が整備された登りやすくてちょいと登れる山ばかり。

石立山って聞いたことないけど、どんな山なのかな?

赤いつり橋の下は急流。

石立山に登る

いきなりの急勾配、道幅も狭いです。

手すりがあるのは最初だけで、さらなる急勾配・急斜面、道幅は更に狭くなる。

歩き始めてすぐに息が切れ、つかまるものもない山道を恐々どうにか歩く。

こ、怖い・・もう座れる場所があったらお昼ご飯食べて下りよう。

そのうち少しは平たんになると期待したのに、どんどん急になるばかり、足を滑らせば真っ逆さまに峡谷まで滑落していくよねって死の恐怖を感じつつしばらく歩く・・・。

ねむり猫
ねむり猫

・・・撤退!

10分ほど歩いた時点で、目に見える範囲に平坦な場所は無く、ずーっと狭くて急な道ばかり。もう止めよう、これは初心者がピクニック気分で登る山ではないわ。

一応、石鎚山には3回登ったし福岡に住んでるときは由布岳も登ったり、まぁまぁ登ってはいるんだけど、こんな怖い山は初めて。これは確実に上級クラス、私の登る候補にも入らないから「石立山」って名前も知らなかったんだ。

山に登る方は「石立山」って聞いた時点で「えっ大丈夫?!」って思ったよね、きっと。家に帰ってから調べた石立山に関する情報を見て改めて恐怖しました。

べふ峡からの石立山は四国一危険な山と言われており、ほとんど全行程に滑落・落石の危険があります。

石立山は遭難が多発する山として知られており、とりわけ別府からのルートは痩せ尾根に岩場もある難路。竜頭谷周辺は迷いやすく、毎年のように遭難事故が発生しています。

滑落して死亡、遭難して複数個所骨折で救助されるなど、恐ろしいニュースもたくさん出てきてホントに危なかったんやなって実感。早期の撤退は正しかった、知らないって恐ろしい。

気を取り直して、お昼ご飯を食べるところを探しましょう。確か少し先に「芝生広場」って書いてあったよ。

屏風岩

巨大な岩がどどーんとそびえ立つ。案内板に「屏風岩」って書いてあったね。

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芝生広場

道路から川の方へと下りていきます。

おぉ芝生広場だ、ベンチとかもあって遠足のお弁当場所にぴったり。

至る所にユキモチソウが生えています。白いお餅みたいな苞がかわいらしい。

段差部分は長い苔類にびっしりと覆われてフカフカ。

更に下へ、河原の方に降りて行きます。

物部川の河原

大きな木が枝を伸ばして、川原にも心地よい木陰を作っています。

川の流れで手を洗おう。

なかなか水量が多い、透明度が高いきれいな水です、冷たくて気持ちいい。

コンビニエンスおかばやしのサンドイッチ

ちょうどサンドイッチのできたてが目の前で並べられたので思わず手が出ました。

デザートにスコーンも買っちゃいました。

べふ狭の山野草

初夏のべふ狭は藤の花が終わり、色々な白い花が咲く季節。

白いスミレ

小さな小さなスミレの花。全体に白くて中心にうっすらと紫色が入ってます。

んー、画像検索したけどわからず。

白い線香花火みたいなかわいい花。

ガクウツギ

山アジサイに似てる、白いチョウチョが飛んでいるような花。

コマユミ

マユミかコマユミか判断つきかねる。

秋になると紅葉して真っ赤な実をつけます。

赤い花?なのかな、正体不明。

ヤマブキ

もうほとんど終わりの山吹、いちりん残ってました。

緑の中の鮮やかな山吹色がパッと目を引きます。

ヤマフジ

こちらも最後のひと房、短い房に淡い紫が野生を感じます。

山の昆虫

かわいい虫たちもいましたよ。

ベニコメツキ

小さいカミキリムシ?蛍に似てるなと思って調べたら、コメツキムシの一種でした。

ナナフシ幼虫

ちっちゃいナナフシ!こんなにちっちゃいの初めて見た。2cm無いくらいの小ささです。

大きいナナフシはちょっと気持ち悪いけど、こんだけちっちゃいとかわいいねぇ。

結局、初夏のべふ狭散策を楽しみ、たっぷり自然に触れて楽しかったです。白髪山はまた今度ね。

さて、山好きのみなさんなら初めの段階で「ん?間違ってない?」って思ったのではないでしょうか。私の「まだシャクナゲが咲いてるかな?」このセリフ。

そう!私はそもそもの白髪山まちがいしてたのです。

高知には白髪山が2つあります、今回行こうとしていたべふ狭のさらに奥にある「香美市の白髪山」と「本山町の白髪山」。シャクナゲが有名なのはこっち→「本山町の白髪山」

そもそもの出発点が間違ってるやん私!

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