小さい頃からマンガ好きの私、大人になっても読み続けもう何十年。
家にいる時間が長いこのご時世、みなさんにお勧めしたい私が愛してやまないマンガを紹介しようと思います。
最初ランキング形式にしようと思ったけど、とても順位が付けられなかったので、ジャンルごとに紹介します。掲載順はランダムで私の好き度とは関係ありません。
ファンタジー
「月の子」清水玲子 全8巻
恋に落ちた人間の王子アートと人魚姫ジミーの運命は!?
もしランキングをつけるなら「月の子」が1番好き。
ストーリーも素晴らしいし、清水玲子の絵が本当に美しくて大好き。「輝夜姫」も好き。
月に住む人魚が地球にやってきたというガチガチなファンタジーの設定なのに、リアルな魚の生態やチェルノブイリ原発事故など、とってもお勉強にもなる。
月からやってきた美しい3人の人魚は男でも女でもない、誰が子孫を残すのか、残せるのか?
大勢の人が死んでしまう原発事故を防ぐことはできるのか、誰が味方で敵なのか、誰が誰を愛するのか、男なのか女なのか?
おとぎ話と現実の人間臭い事件を織り交ぜて、繊細にドラマチックに描かれる清水玲子ワールド。ファンタジー好きなら必見。
魔法使いの嫁
闇のオークションに「商品」として自らを出品して、骨頭の人外エリアス・エインズワースに落札される。
チセは魔法使いの素質を秘めた「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」と呼ばれる存在であり、エリアスは自らの弟子兼嫁としてチセと暮らし始める。
最近お気に入りのマンガとしてこのブログでも何度か紹介した「魔法使いの嫁」アニメも好きです。
タイトルだけ見ると、またベタな異世界転生かなと思いきや、内容は正統派ファンタジー。魔法使いにあらゆる妖精、ドラゴンや精霊が登場するワクワクが止まりません。
ストーリーもラブ度はほんのりで、人間の愛憎や価値観を描きつつ、それらとは全く異なることわりの中で生きる妖精や精霊たちとの交流がいい感じに交錯して物語が進んでいきます。
チセを妖精の世界に迎えようとする妖精の女王、常に傍に居てチセを守る黒い犬の精霊、エリアスとチセの家を守る美しい家事妖精のシルキー。人以外との穏やかで静かな生活を送るチセに次々と降りかかるトラブルにハラハラするばかり。
最近チセは魔術学校に入学してエリアスはその学園の先生になる、また新たな登場人物が現れこれからどうなっていくのか目が離せない。
BASARA 全27巻
それから300年後。日本は京を中心とした4つの州に分かれ、未だ王家の支配に苦しめられていた。そんな中、山陰地方の白虎の村に国を救うと予言された「運命の子供」が生まれる。
田村由美の作品も好き、やっぱり絵が好き。独特の空気をまとった美しい男女、丸まるかわいいキャラどっちも好き。
少し前までアニメでやってた「7SEEDS」もおもしろいし、連載中の猫マンガ「猫mix幻奇譚とらじ」、ミステリーの「ミステリと言う勿れ」も読んでるけど、やっぱり「BASARA」がダントツにおもしろい。
BASARAは、恋愛・SF・歴史・アクションなどなど色々な要素が詰め込まれてて、どの視点で読んでも楽しめる。
ある意味戦争ものなので、激しいアクションシーンが多いけど、一番の感動ポイントは人間模様?この独特な世界で必死に生きている人々の生きざま、人間とは家族とは愛するとは、みたいな問題が常に投げかけられる。
途中から涙なしには読めないBARARA、それは感動の涙だったり、悲しみの涙だったりするけど、後半は本当にボロボロ泣きながら読みました。
クレイモア 全27巻
彼女たちは強さ順にナンバーを付けられ組織に管理されている。最強の戦士「微笑のテレサ」に妖魔から助けられた少女クレアは、自ら望んでクレイモアとなる。
銀の眼を持つ美しき女戦士クレイモアたちの悲しき戦い、そして組織の秘密。
正直、絵はそんなに好みではないけれど、ストーリーのすばらしさ、キャラ設定のすばらしさが際立っている作品。
キラキラ美しいファンタジーじゃなくて、グロイのありのダークファンタジー。
この世界観を詳細に破綻なく作り上げているのがすごい。
クレイモアたちはみんな美しい女性だけど、みんな強烈に悲しい過去を背負って戦っている。「みんな仲良く一緒に戦おうね」 という空気より、ただただ妖魔を殺す、復讐してやる、あいつより上のナンバーになってやるというドロドロした感情がうずまいている女戦士たち。
戦いシーンの迫力はばっちりで手に汗握る、そして悲しきクレイモアたちの普通ではない感情の動きに心を動かされる。
切なくてかっこいい、読みながら鳥肌たてたり涙したり、とにかく素晴らしくおもしろい 作品です。
八雲立つ 全10巻
偶然の出会いからその手伝いをすることになった七地健生(ななちたけお)は古代の刀匠の子孫だった。
2人は様々な怨霊を切り鎮め神剣を巡る人間たちと争いながら、巨大な怨念との最後の戦いに向かっていく。
はい、大好きな「樹なつみ」の中でも一番これが好き「八雲立つ」
日本の神話をベースに、神霊や怨霊の話が語られ、現代の「闇己と七地」のストーリーと共に、2人の祖先である古代の「巫覡・真名志と刀匠・甕智彦」のストーリーが語られる。
古代のストーリーは神話そのままで、神様が普通に存在して人間と関りを持っている面白い設定。
樹なつみ作品は登場人物がみんな素敵。特に美少年がとても美しい、どの作品も美少年出てくるしね。
「八雲立つ」でも主人公の闇己が超絶美少年で何をやってもパーフェクトで、その上毒舌俺様キャラっていうファンにはたまらない設定です。
私は神話好きなので、日本神話をからめたストーリーも最高におもしろい。
「八雲立つ出雲八重垣妻籠みに 八重垣作るその八重垣を」 素戔嗚尊(スサノオノミコト)が詠んだとされる日本で最古の短歌に秘められた本当の意味。神話で伝えられている内容など、色々知れて古典文学好きにはたまりません。
最近気づいたけど、2018年から続編である「八雲立つ 均」が始まっていて、現在も連載中。「八雲立つ」のラストから13年後を描いた作品で、またあの魅力的な登場人物たちに会えてホントに嬉しい。
人魚の森
2人の旅を中心に、「永遠に生き続けることの苦悩」や「不老不死を求める人間の愚かさ」を描く。
言わずと知れた、日本漫画界の大御所「高橋留美子」。独特の世界観と画風で素晴らしい作品を生み出し続ける日本の宝ですよね~。
「うる星やつら」「らんま1/2」「めぞん一刻」などなどなど、素晴らしい作品だらけですが、メジャーな高橋留美子作品とは少し毛色が違う、ダークファンタジーな「人魚の森」をチョイス。
高橋留美子と言えばギャグがふんだんに盛り込まれたストーリー展開が定番ですが、「人魚の森」はかなりシリアス。
「永遠の命とは」「人間にとって生きる意味とは」というおもーいテーマを見続ける不老不死の2人。
「犬夜叉」が比較的マジメな感じだったけど、「犬夜叉」から更にギャグ部分を差し引いて、グロテスクな描写を加えた感じ。
毎回読み切り形式になっており、単行本としては3冊。他にもアニメ、小説、ラジオドラマなどになっている。
不定期連載なので、またふいに新作を描いてくれないかなと期待。
うしおととら 全33巻
こちらも日本漫画界の名作の1つ、通称「うしとら」。藤田和日郎(ふじたかずひろ)ってほんとに独特なアクの強い画を描くよね、現在連載中の「双亡亭壊すべし」もアクがものすごい強い、画も世界観も。
藤田和日郎といえば、「からくりサーカス」も有名だけど、私は「うしとら」の方が好き(妖怪好き)。
「うしとら」には、古来日本人の身近に存在した妖怪たちがたくさん描かれていて、妖怪大好き小学生だった私にはたまらない。
ただの妖怪退治ストーリーじゃなくて、うしおが次々と出会う妖怪たちと心を通わせる過程が丁寧に描かれる。
カマイタチ兄弟のストーリーは泣ける。
クリスタルドラゴン
だいっすきな作品「クリスタルドラゴン」だが、だが、もう何年もずーっと続きを描いてくれない「あしべゆうほ」さん(涙
北欧神話、ケルト神話の神々が登場する、本格的ファンタジー。ここまで本格的な神話をテーマにしたマンガは他にないと思う。
あしべゆうほ「悪魔の花嫁」も大好きで単行本もずらっと持ってた。なんと言っても絵が超絶にキレイ。繊細で優美な人物、妖精や神々どれもすばらしく美しい。
あしべゆうほさんは「悪魔の花嫁」も未完のまま放置状態ですが、どうしちゃったの?と思って調べてみると、「病気のため描けなくなった」「BLを描いている」などの噂はあるけど、実際のところよくわからない。
「クリスタルドラゴン」もう続きは見られないのかな・・・。ファンタジー好きで、まだ読んだことないって方は既刊29巻出てるので、ぜひぜひ読んでみてください。
×××HOLiC 全19巻
4人の女性漫画家ユニット、CLAMP(クランプ)が描く、大人のファンタジー。
女主人侑子さんは「物事は偶然ではなく必然で動く」と静かに言い放つ、強い力を持った「次元の魔女」と呼ばれる存在。だが普段は昼間っから飲んだくれてバイトの四月一日(料理上手)に肴を作らせている。
CLAMPなんで、画の美しさはそりゃもう間違いない。ホリックは「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」と内容がリンクしており、あちらにもこちらにもキャラクターがちょいちょい登場します。
ホリックは19巻で完結してるけど、続編である「×××HOLiC・戻」が4巻までで止まってるんですよねーどうしちゃったかなー早く続きが読みたいよー。
SF
OZ 全5巻
樹なつみのSF名作マンガ。ずいぶん前に読んだけど、今見ると2021年、来年第3次世界大戦が起こるって設定だったんだね。
これもまた樹なつみの美少年が活躍します。本格的なSFストーリーで、人間と機械の差とは?など考えさせられる内容。
たぶん20年以上前に読んだので、正直詳細な内容を覚えてない(汗
いい機会なので読み返そうかな、今読むとまた違った感動を得られそう。
ぼくの地球を守って 全12巻
母星を失った異世界人の記憶を持つ現代日本に住む少年少女が集まり、互いの前世の記憶を語り合ううち、今に続く問題が明らかになる。
異世界人の超能力を引き継いだ輪に隠された秘密と野望とは。
こちらもSFマンガの名作、通称「ボクタマ」
地球とは全く異なる文化、風習の他の星に生まれた異星人たちが月基地から地球を眺めて憧れている。そんな異星人が地球に転生するっていう設定だけで、もうワクワクが止まらない。
しかも異星人の時の記憶と異能力を持ったまま。ヒロインありすが歌を歌うと、植物がどんどん成長するっていうのはなんとも夢のある能力。
超能力や転生というとファンタジーっぽい感じがしますが、それはあくまでその星での現実的な技術であり、社会機構として組み込まれている。
能力を持って生まれたキチェスの孤独や悩みなどを繊細に描き、前世の異世界人たちの愛憎織り交ぜた人間関係も丁寧に描かれる。
滅びてしまった星と現代の地球が抱える自然破壊や戦争などの問題をリンクさせつつ、どうすればこの美しい地球を守れるのかと考えさせてくれる。
この続編であり、次世代を描いた「ボクを包む月の光」も全15巻で完結している。
で、更に続編「ぼくは地球と歌う」は連載中、現在5巻まで出てます。
「秘密」清水玲子 全12巻
変死を遂げた米大統領、自殺した連続殺人犯…。彼らの脳に遺された映像が語る「秘密」とは…!?
「月の子」に続き清水玲子作品、こちらも本当に絵が美しい、清水玲子の描く人物の美しさは見とれるほど。
近未来の刑事もので、いつかはこんな技術が実現するんじゃないかと思える。
見えてくる死者の記憶は、その人の脳が処理した情報であり、必ずしも現実と一致するとは限らない。
人の脳とはこんなにも不安定で柔軟で、独りよがりで優しいものなのかと愕然とする。
この技術を利用した捜査により暴かれる現実が、時にはあまりにも残酷で切なくて切なくてたまらなくなる。この本の内容は心の深いところに刻まれ消えることがありません。
「秘密」は2016年に実写映画化され、第九を率いる超絶美形のドS天才、薪剛(まきつよし)を生田斗真が演じて、薪にあこがれる真面目な新人・青木を岡田将生が演じました。
映画は見てません、だって清水玲子作品の美しい登場人物を実写化するのは無理すぎる。薪さんは現実世界には存在しないのですよ!
手塚治虫作品
手塚治虫に関してはもうマンガの神様なので、説明するのもおこがましいですが、当然どの作品もすばらしく面白い。
これはもう日本の文化財なので、「火の鳥」は小学校の図書館にもありました。もちろん小学生の私は読みふけったものです。
毎年24時間テレビにある手塚治虫のアニメが本当に楽しみだったし、「ジャングル大帝」「アトム」「ふしぎなメルモ」「ドン・ドラキュラ」「ユニコ」「三つ目がとおる」 好きな手塚作品はあげればきりがなく、どれかなんて選べません。
最近は現代の漫画家によるリメイク作品もたくさん出てるけど、やっぱり手塚治虫の絵で読むのが一番楽しめる。手塚さんの描く動物が大好き。
好きなマンガをこれでも厳選して紹介してたら、どんどん長くなってしまった・・。ここに紹介してる作品はどれも本当に大好きな間違いないマンガばかりです。
まだ、「歴史」「猫」などの紹介したいカテゴリがあるけど、一旦ここで終了。第2弾も書くのでよかったら読んでね。
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