人の名前じゃありませんよ、植物の名前です
今(9月初旬)花盛りを迎えている、この小さな白と赤の花、いわゆる雑草(雑草という植物は無いよね、わかってるよ牧野先生、便宜上ね)で、あらゆるところに蔓を延ばす生命力の強い植物なので目にしたことがある方も多いのではないでしょうか
私がよく通る道にも生えていて、毎年この時期に花を咲かせています、こちらが先週末(8月末)の様子、今年も咲き始めたのねと微笑ましく見守っております

ふと、なんていう名前の花なのかしらと思ってGoogleレンズで調べたところ、衝撃の回答が返ってきました
ヘクソカズラ(屁糞葛)
嘘でしょ?!こんなにかわいい花なのに、そんなひどい名前なの?!
これはよっぽど臭いって事かと思い、こわごわ花に顔を寄せて見ると、むしろほのかに甘い良い香りがいたします
あれ?臭くないやん、と更に詳細を見てみると「葉や茎、実を傷つけたときに、文字通り「おなら(屁)」や「うんち(糞)」のような強烈なにおいを放つ」とのことなので、葉っぱをちょいとちぎってみたが、ちょっと青臭い葉っぱの匂いがするだけで特に臭くはない
GoogleAIに聞いてみたところ「実際にちぎって試してみられたのですね!実はその通りで、「1枚ちぎったくらいでは、そんなに臭くない」というのはとても鋭く、正しい観察です。」え、そうなの
葉っぱをちぎるだけでなく、強く揉んで細胞をしっかり壊したときに強烈な匂いを発するそうです、また、庭の雑草駆除などで一気に大量のつるを引っ張って引きちぎり、無数の傷口から一斉ににおい成分が空気中に飛び散ったときは、まさに名前の通りの大惨事になるそうです、怖い・・
それにしてもひどい名前やな、一体誰がつけたんや!と思って聞いてみると「ヘクソカズラの正式な名付け親(命名者)が誰なのか、実は特定の個人は分かっていません」ちなみに牧野先生でもありません
ヘクソカズラは日本最古の和歌集「万葉集」にも「クソカズラ」として登場しており、ずーっと昔からそう呼ばれてたからそのまま名前にしちゃった、ということなんだって
あんまりひどい名前でかわいそうだという事なのか、サオトメバナ(早乙女花)やヤイトバナ(灸花)という別名で呼ぶ地方もあるそうです
先ほどの写真の一週間後(9月初旬)には満開になりました、白くフリルのような花びらに中心の赤い部分には細かな毛が生えていてぽってりして可愛らしい

カズラなので蔓で他の植物に巻き付くのよね、ここでも植えられている何らかの植物に巻き付いて繁茂しております、すごすぎて足場にされた植物はもはや全く見えません
これを駆除するのは大変だろうな・・
こんなひどい名前を付けられておりますが、実は薬にもなるし保湿化粧水の材料にもなる優れもの、1300年以上昔から日本人の身近に咲いていたなじみ深い花です
花の名前で「ひどい!」と思ったのはこれが二度目、最初にひどくて衝撃を受けたのはこちらの小さくて青い花、春の訪れを足元で知らせてくれる可憐な花です、名前知ってる?

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
ちなみにこちらは牧野先生の命名です、先生・・・、元々「イヌノフグリ」という植物があって、それにそっくりでちょっと大きいからオオイヌとなったそうです



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