文庫『僕は君を殺せない』 長谷川夕 独断的感想

読書・映画

初めて読む作家さんです。本屋さんで見かけてね「ノベル大賞受賞作 重版!!」とか書いてあるしちょっと気になるやん。

そのあとの1020代から圧倒的支持!」ってとこと集英社オレンジ文庫なところが、ちょっとひっかかったけどね。

2015年にこの作品でノベル大賞を受賞して(受賞時のタイトルは『亡霊』)デビューなんだ、Amazonでも2冊しか出てこない。

 

更に帯のキャッチコピーには「二度読み必至!!新感覚ミステリー」と書いてあります、二度は読まないけど・・。

あ、でも確かにパラパラ戻って確認はしたね、これが二度読みなのかしら?

色んなパーツをばらまいて、きれいに回収してはいるよね、うん。

 

軽く読めます。サクサクサク終わり。という感じで読めます。

確かに若者が好みそうな感じ、オレンジ文庫だもんね、そりゃそうだ。

 

内容紹介を読むと山中の屋敷で次々と人が殺されるところがメインっぽいけど、実はそこはちょっとしか描かれてない。

時系列や語り手をばらばらとちりばめて集約させてるけど、話の展開に真実味が薄い気がしてならない。

どうしてもそうしなければならなかった実感がこちらに伝わってこない。主人公がそこまでのことをせずにはいられなかった切実な思いがいまひとつ伝わってこない。

 

主人公の悲しい生い立ちは語られるけど、ふーんそうなんだと軽く読めちゃう。胸を刺すような悲しみや絶望は残念ながら伝わってはこない。

「誰も想像しない驚愕のラストへ」というキャッチコピーは書き過ぎでしょう・・むしろ逆効果だと思いますが。驚愕は何もありません。

 

好きな人はいるかもしれない、でも私はもうこの作家さんを買うことはないなぁ。

 

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